インタビュー

『サイボウズ式』10周年記念 ノベルティ 制作の舞台裏

「チームワークあふれる社会を創る」を理念にかかげるサイボウズ。「チームワーク」や「働き方」を発信する同社のオウンドメディア『サイボウズ式』が2022年5月に10周年を迎えました。それを記念して『サイボウズ式』の ノベルティ をtetoteが制作。その制作過程やグッズに込められた想い、ノベルティの反響を取材しました。

 

話を聞いた人:

(写真左)神保麻希さん
ビジネスマーケティング本部 コーポレートブランディング部 サイボウズ式 編集長

(写真右)鮫島みなさん
ビジネスマーケティング本部 コーポレートブランディング部 サイボウズ式 編集チーム

 

つくった企業ノベルティ:バスソルト/stojo(シリコンマグ)をお世話になった方々へ発送&プレゼントキャンペーンを実施

cybozu_10Year Anniversary ノベルティ

『サイボウズ式』10周年特集 働く全ての人に捧げる普遍的なテーマとは

 

tetote代表取締役 ミウラ(以下、ミウラ):まず『サイボウズ式』10周年おめでとうございます!「チームワーク」をさまざまな角度から取り上げていて、面白いし学びもある。僕もずいぶん前から知っていました。愛読者の一人です。

 

神保さん鮫島さん(以下、敬称略):ありがとうございます!

tetote_miura 

ミウラ:今回の10周年の特集がひとりじゃ、そりゃしんどいわですが、キービジュアルもコピーもインパクトありますね。

 

神保「ひとりじゃ、そりゃしんどいわ。」は、チームや誰かに「しんどい」という気持ちを打ち明けられた時に、一旦「そりゃしんどいわ!」と返してもらったら救われるなとおもい、その言葉からとっています。個人の問題ではなく、チームの問題としてとらえることで、働くことのしんどさをゼロに近づけたい。そんな想いで特集では、「チームの心理的安全性」に着目しています。

no-more-shindo
サイボウズ式10周年 キービジュアル

ミウラ:なるほど、確かに読んでいて、どこか「癒し」や「優しさ」がありますよね。ひとりで思い悩んでいる人への処方箋というか…

神保:嬉しいです!働くことって、楽しい時と「しんどい時」の繰り返しで、働く人みんなが一度は感じたことがある普遍的なことじゃないかと。「しんどい気持ちって、働く限りずっとそばにいるのでは…?」「じゃあ、いっそうまく付き合う方法はないのかな?」そういった記事を作っています。

神保:この10年私たちは、働き方やチームワーク、多様性や個性などをテーマに記事にしてきて「働くこと」をいろんな角度から見てきました。振り返って、改めてテーマにしたいとおもったのは「チームの心理的安全性」でした。

これを、どう伝えていくか?考えた末に、ようやく辿り着いたのが「しんどさ」だったんです。 記事を読んだ方が「働くことのしんどさ」を和らげるヒントを見つけてもらえたら嬉しいです。

 

記念 ノベルティ は、“感謝のギフト”と“お裾分け作戦”の合わせ技!

cybozu_10Year Anniversary novelty_photo

ミウラ:tetoteで10周年記念のギフトボックスを制作させていただきました。

 

鮫島:10周年なので「みんながやりたいことを、みんなで楽しんでやろう!」というのが始まりです。その中のひとつがグッズ制作でした。これまでデジタルではない手にとれるグッズを制作したことがほとんどなかったので、チームでかなり盛り上がりました(笑)。

 

ミウラ:その「やりたい」を実現するためには、どんなプロセスがあったんですか?

 

神保:10周年という節目であることと、今までやったことがない新しい施策であることで、タイミングが良かったんですね。もちろんコンセプト、目的、ターゲットについてはかなり詰めました。

cybozu_Novelty_4

ミウラ:企業がノベルティを作るとき、「モノ」や「予算」から入りがちなんです。これをあげたい、単価いくら、みたいな。つまりコンセプトや目的が置き去りになるケースが多いんです。でも神保さんや鮫島さんは、 ノベルティ の前にコンセプトや目的、誰にどう届けるか話し合っていましたね。

 

鮫島サイボウズでは、何事にも「コンセプト」を大事にしようという文化があって。ただ「やりたい」という気持ちだけではなく「誰に」「何を伝えたいのか?」までしっかり設計した上で、物事に取り組むようにしています。今回の10周年も、単に自分たちのやりたいことをやる、のではなく「誰に」対して「何を伝えたいのか」そして「受け取った相手に、なんと言ってほしいのか」まで、考えながら進めていました。

cybozu_Novelty_2

ノベルティ とか記念品って“オマケ”的な位置付けだったり、使ってもらえないケースも多いじゃないですか。でも私たちは、そういうものには絶対にしなくなかったんです。

 

ミウラ:激しく同意です。鮫島さんの「めちゃくちゃカッコいいものを作りたい!」という想いの強さが本当に印象的でした。しかもノベルティにしたいものがZ世代的というか、「いまイケてるグッズ」。で(笑)

 

神保Z世代的なんですかね?(笑)プロダクトとしての素敵さももちろんですが、一番は自分たちの目的とコンセプトに合致していたことが、大きかったですね。あとは、受け取ってくれる人が喜んでくれる、自分達が使いたいと思うようなものを作ろうって、みんな盛り上がりってましたね。

 

ミウラさんと初めてお話しした時には、タイトルは決まっていなかったけど「しんどさ」をテーマにすることは決まっていたので、お話する中で記念品のコンセプトが「仕事と癒し」になったんですよね。

 

ミウラ:そうですね、最初にこんな感じで、コンセプトを定めるシートを作りました。コンセプトから始めると、ノベルティ選定が明確になります。

 

鮫島:そうでしたね。最終的に、これまで関わってくださったライターさんやカメラマンさんをはじめとするパートナーさんに感謝の気持ちと「これからもよろしくお願いします」という気持ちを伝えることを目的にしました。

 

ミウラ:私はこの「パートナーさんに贈る」のが素晴らしいと思いました既存顧客リストか見込み顧客にノベルティを贈ることが多いんです。つまり売上が要因となって贈る相手を決めます。経済合理性をいったん横に置いて、感謝を届ける。粋な試みだし、すごく重要な姿勢です。

 

 

鮫島:でも、これには続きがあって。グッズの中にはバスソルトがあるのですが、これは2つ用意しました。というのも、「チームワークあふれる社会を創る」というサイボウズのミッションを考えると、自分だけが癒される、というより、周りの人にも癒しを「お裾分け」する要素があるといいなと。ハスソルトは同じものを2つ入れました。周りの人との会話のきっかけにもなれば嬉しいですし。

バスソルトは2つ入り。誰かに「お裾分け」できる工夫をしている。

 

鮫島:そんなふうに、パートナーさんに想いを届けたら、きっとパートナーさんが身近な人に「お裾分け」してくれたり、SNSで発信してくれると思ったんです。近しい人からのおすすめって信頼感があるじゃないですか。今回のグッズをきっかけに、まだサイボウズ式を知らない人にも、知ってもらえるきっかけになれたらいいなと思ってました!

 

神保:ノベルティ制作以外にも10周年企画の施策は他にも色々あります。オフラインのmeetupイベントや書籍のしおりを制作しました。新しい読者方々には、そういった側面から接点を生み出せたからこそ、グッズ企画ではパートナーさんに向けて実施できたと思います。感謝を伝えるにはギフトは最適ですから。

 

ノベルティ制作に必要なこと

アイテムの前にコンセプト、目的、ターゲットをチームで話し合う

ノベルティ 単体だけでなく、プロジェクト全体を見る

 ノベルティ や企業ギフトには純粋な感謝を伝えられる可能性がある

 

多様化する働き方にマッチするノベルティとは?

 

ミウラ最終的には本をモチーフにしたギフトボックスにstojo(ストージョ)※とバスソルトの癒しグッズを入れるというカタチに落ち着きましたね。

※stojoとは折りたたみ可能で気軽に持ち運べるカップのこと

 

鮫島:「仕事と癒し」がコンセプトだったので、お香やキャンドル、カップなど色んなアイデアが出ましたが一向にまとまらず・・・。そんな時にミウラさんから本をモチーフにしたボックスのご提案をいただいて「それ、イイ!」ってなりましたね。あとは、そこに入れられる癒しグッズを絞っていきました。

 

cybozu_10Year Anniversary novelty_photo3

ミウラ:『サイボウズ式』はwebメディアですが、本として可視化されるのは面白いかなと。お届けするパートナーや、知らないユーザーにとっては本がぴったりだと思ったんです。

 

鮫島: ノベルティ 選定はかなり悩みました。みなさんに喜ばれるアイテムって何だろうって。今は働き方も多様で、在宅ワークの方もいれば出社の方もいるし、両方の方もいますから。それでstojoがいいかなと。

 

ミウラ:実際に売られている既製品を ノベルティ にできないか探ってみるのは意外と皆さんチャレンジしないんですがおすすめですね。

cybozushiki_stojo

神保:stojoにロゴを入れたいってミウラさんに相談して叶えていただきましたね。

 

ミウラ:ボディカラー展開が豊富なstojoにブルーがあったので、ロゴ+サイボウズカラーを演出できました。バスソルトの色ももちろんロゴに合わせました。バスソルトを2つ入れることで自分の周りのご自愛してほしいなと思う人に“お裾分け”も。

 

cybozu_messagecard
バスソルトは2つ入り。もうひとつはメッセージカードと共にシェアできるようになっている。

鮫島:次から次へと生まれる要望やワガママに対して「この手があるよ」「あの手もあるよ」ってご提案いただいたのでこの最終形に辿り着きました。

 

神保:私たちは普段ウェブの読み物を作っているので、プロダクトをつくるという初めての経験でとても新鮮でした。ひとつひとつの過程でディスカッションを重ねていって、チーム内でも色んな方の知見を借りて迷いながらみんなで作り上げたという感じです。

 

10周年記念品のこだわりポイント

 働く全ての人に喜ばれるアイテム

バスソルトは“お裾分け”できるように2つ入りにするなど、アイテムだけに依存せず、届け方を演出する

メッセージカード入り、特集のQRコードもご案内

 

想像以上の反響と、思いがけない効果

cybozu_Novelty_7

ミウラ:パートナーさんたちの反響はどうでしたか?

 

鮫島:ありがたいことに、たくさんの方がSNSで発信してくださっています。写真も載せてくれた方もいて、それがさらに拡散されて思っていた以上の反響です。

 

ミウラ:確かに、Twitterでも結構反応ありましたね。10年分のパートナーさんの情報を整理するのは大変そうでしたね。

 

鮫島:そうなんです!連絡先が変わっている方も多くて、知人を何人も介してようやく連絡が取れた方もいました。でも「記念品をお送りしたい」という連絡をしている段階で、皆さんすごく喜んでくれたんです。記念品を送る前も送った後も、チームにとって、温かくてとても良い時間でした。

cybozu_Novelty_5

神保:一緒にお仕事していた時とは違うフィールドでご活躍されている方もいて、この機にまた新しい形でご一緒できる方もいると思います。デジタルではなく、手から手へ届けるギフトの強みを感じましたね。

 

ミウラ:Twitterキャンペーンや既存の読者さん、新規の読者さんの反響はいかがですか?

 

鮫島:Twitterの拡散力はスゴイです。Instagramのキャンペーンでは「最近癒されたこと」をコメントすることがキャンペーン参加条件のひとつなんですが、たくさんのコメントをいただいています。チームみんなで楽しく読ませていただいてます。

 

神保:はい、本当にお祭りみたいで楽しいです(笑)

cybozu_Novelty_3

ミウラ:良かったです!別のノベルティでもサイボウズさんとご一緒しましたが、企業の魅力が更にわかった気がします。(詳しくはブラノベ!にて、サイボウズさんとノベルティを作ったお話をご覧ください)

とても楽しい仕事になりました!今回はありがとうございました。

cybozu×tetote

 

サイボウズ10周年「ひとりじゃ、そりゃしんどいわ」をもっと知りたい方は…

 

no-more-shindo

サイボウズ式10周年 新しい価値を生み出すチームのメディアをご覧ください!

ブラノベ!にて、サイボウズさんとノベルティを作ったお話はこちら。

 


マーケティングやブランディングに効く”企業ノベルティ”をつくりたいと思ったら・・・

この記事で登場したノベルティは、株式会社tetoteが運用するブラノベ!で御社向けオリジナルで制作することができます。

ブラノベ!Webサイトはこちら

「もらってうれしい/企業ブランディングもできる/サステナブルである」そんなコンセプトで、ノベルティをつくっています。デジタル広告が間違いなく加速していく世の中となります。そんな中でも、変わらず人間が惹かれるであろう、アナログコミュニケーションの価値を活かした顧客体験をつくりませんか?お問い合わせ、お待ちしております。

あたらしいノベルティや企業ノベルティ事例のプレゼントも!

こちらのメルマガバナーから登録いただければ月に一回くらいの緩やかなペースで『tetoteのお手紙』が届きます。さらに、今なら登録いただいた全員にノベルティプレゼントも実施中。ぜひこちらのページからお気軽にご登録ください。

メルマガ登録記事バナー

メルマガ登録で ノベルティ サンプルアイテムプレゼント!